会計事務所の事例:アルバイトのバックれ事件

以前にアルバイトがバックれたことがありました。

あまりネガティブな話は書きたくないのですが、色々と周りに相談したりした際に結構周りでも聞いたことある、うちも昔あったとか聞きましたので、参考になるかも?と思い、まとめてみました。

バックれた概要と困ったことや今後の対策について書いていきたいと思います。

(バックれた人が特定できないように詳細は少し改変して記載します。)

アルバイトの概要

まずはどんな感じの雇用形態だったか、など概要を記載していきます。

いわゆるリファーラル、知り合いからの紹介という形です。

その方の属性

知り合いの方から会社員の方で副業で少し手伝えるならということでご紹介いただきました。

・年齢 20代後半

・職歴 何社か転職歴あり

採用時で先方からのスキル的なところを確認したところ、本業の会社員のほうでで年商◯億円以上の会社で残高明細などを作成しているというところでした。

採用までの弊事務所の検討

紹介といえども、面接はきちんと実施しました。

本人がリモート希望で、状況としても副業で事務所からも距離があったことからリモート勤務は問題ないと判断しました。

また、面接時に、以前に副業の方を雇用した際に、リモート副業勤務で連絡がつきづらかったり、業務状況を報告をしてくれず困った経験があったことを伝えました。
(その以前の方は土曜日の午前しか連絡つかない、何をしているのかわからないが勤務時間だけついている、みたいな感じでしたので、そうなってしまうとリモート難しいかもという趣旨でお伝えしました。)

そのことを踏まえて、即時連絡まではいかなくても連絡がつく、もしくは、業務状況は作業したらしてほしい旨は確認して問題ないという形でお互い合意というところです。

(むしろその話をしたところ、それはやばいですね、そんなひどい人いるんですね、みたいな感じでした。)

実際に業務してみて

実際に業務してみてのところを書いてみます。

面接で〜できます、〜とかやっていました、とかは言っていたのですが、正直そこまでできているかというと、うーん、という感じでした。

もちろんそこまでスキルを求めていたわけではないですが、今考えるとこの辺も少し違和感を感じるべきだったのかもしれません。

その後はリモートで作業しやすい業務(記帳代行とか給与計算とか)をお願いすることで業務を割り振るようにしていました。

バックれを起こすまで

あまり詳しくは記載してしまうと特定などの問題もあるので、ぼんやりと記載しますが、業務の質のレベルはあれども普通に業務しながら、普通にやり取りしていました。

ただ、業務の質が高いかと言われるといまいちな感じではあったので、ちょこちょこ指摘(今後〜な感じで処理していただけると助かります、的な感じです。)していながらも、普通にアルバイトしてくれている感じでした。

大体半年〜1年くらい(ここはぼんやりです)して、バックれ直前は同じミスが多くなってきて、最後に同じことが繰り返しになっているので今後のミスの対策考えましょうね、(ここも細かい言い回しは変えています。)という形で指摘をしたところ、翌日以降に連絡が途絶えました。。

連絡が途絶えたあと

最初は、その指摘に対して、「あー、はいはい」みたいな感じでスルーしてるのかな?という感じだったのですが、

その後1週間以上も全く連絡がなく、大丈夫かな?と思い、翌月の業務のことで連絡しました。

バックれとかではなく何かあったのでは?という不安になり、紹介してくれた方から本業での勤務状況を確認すると普通に勤務しているという回答が、、、

一応は安心したのですが、その後、一度連絡を入れました。
が、それも連絡つかず、、、
(ここもかなり気を使って、大丈夫ですか?もし本業のほうが忙しければこちらで対応するので言ってくださいね、みたいな感じで連絡しています。)

そして、毎月の定例の業務の開始時期にも連絡がつかずというところで、あー、これはバックれ、ないし、業務やらないことでこちらに嫌がらせしているんだろうな、というところで、確信したという感じでした。

(後日談なので、色々とバックれ前提で書いてますが、当時はこのタイミングであー、これはバックれるなー、って思った感じでした)

そして、いよいよバックれ後です。

バックれ後

ぼやかして書いてますが、紹介してくれた方や他の周りの方とかからも連絡してもらっていたのですが、それも連絡つかずだったので、定例の業務開始時期の連絡がつかないタイミングから1週間後にバックれ対応が始まります。

特にリモートでPCを貸与していたので、気が気じゃなかったです。

まずは提携している社労士の先生へ相談しました。(特にPCの返却を法的にでれないのかという部分)

相談した結果は自然退職処理を行う→従業員ではない→PC返却義務がある

という形がよいのでは?ということで、

まずは自然退職とできるように、という感じです。

毎月定例の業務の開始の連絡から1週間後程度たったタイミングで、X月X日までには連絡がつかないタイミング場合には自然退職扱いとする、という連絡をしました。(業務チャットツール、個人の連絡先のLINEに連絡しました。)

その後、提携している司法書士の先生にも相談して、X月X日を過ぎた際に内容証明を送るべきか否かなどを相談しました。

法的なところでいえば、電話を含めたとりうる連絡手段すべてで連絡して履歴を残しつつ、内容証明を送った方がよいのでは?というところで対応を進めることにしました。

(色々な対応はあると思いますが、PCが最優先になるので、今後の訴訟などを考慮して、ということや、訴訟前提なら弁護士の先生に相談したほうがよいのでは?ということではあったので、色々相談の上での↑で最終的には自分の判断です。)

そしてX月X日を過ぎて翌日、電話、SMS、業務用チャットツールなどの連絡がつき得るもの全部から自然退職扱いとするという連絡をしました。

その後、さすがにやばいと思ったのか、知り合いを通じて、PCを返却して退職する旨の連絡が入りましたが、
対事務所宛(事務所・私)には連絡は全くなかったです。

その後、X月X日をを過ぎても連絡はなく、X月X日に内容証明郵便を送り、PCを取り急ぎ返却するようにという形で伝えました。

その後、PCのみが返却されて、その後は特に連絡はなく、最後に源泉徴収票や最後の給与明細を送って終わりました。

(内容証明もレターパックもなかなか受け取ってもらえなかったり、とか色々ありましたが、、)

というところで、バックれ事件の全容でした。

バックれ事件から学んだこと

完全にバックれてしまい、何が嫌だったのかもわからないというのが正直なところではあります。

ただこれについては反省しないといけないと思いますので、自分なりに学んだことを書いていきたいと思います。

従業員のPC貸与のセキュリティ意識の甘さ

正直こちらとしてはバックれたやつにPCを貸与していたので、かなり気が気でない状態だったのでした。

そして従業員側にもPCという情報資産がセキュリティ性の高いものということが伝わっているものだと思っていました。

しかし、その本人的にはPCをあわよくばと思っていた、もしくは、そこまで重要なものだとは思ってなかったんだろうなと感じました。

あくまで何度も連絡してもなかなか返すまでに時間がかかったということからではあります。

そのことがあって、再度セキュリティのことは従業員に周知徹底するようにしました。

緊急連絡先の確保

紹介ということもあり、家族の緊急連絡先を控えていなかったこともよくなかったです。

本人に連絡できる手段を全て無視されてしまうと連絡のとりようがなかったです。

流石に紹介で紹介者ともつながりあるし、大丈夫だろうと判断して貸与したことがよくなかったかなと思っています、

今は全員緊急連絡先を控えるように対応しました。

普段付き合っていて、おや?という違和感には気づくべきだった

バックれ直前までは、事務所にきたりメンバーと飲みにいくときにも普通に参加したり、していたのですが、

なんとなく社会人として大丈夫なのかな?みたいな発言な対応がいくつかあり、副業だし本業ある中でこういうのに参加してるだけありがたいしな、と放置したこともよくなかったのかな?と思いました。

もちろん結果論ではありますが、何かしらやんわり指摘してみたり、その時点で年齢的にやばいのかも?と対応してもよかったのかな?とは思いました。

逆に良かったこと

事前の事務所体制として今回の件でよかったことをまとめます。

基本的にクラウドサービスを使っていたこと

基本的にクラウドサービスを使っていたので、やばいと思った瞬間に全部アカウントを一気に停止できたのは良かったことでした。

業務ツールをGoogle Workspace、freee、asana、slackなどを使って業務をほぼクラウドサービスで対応していたので、バックれたかもという時点で即座にアカウント停止できたのは良かったです。

(達人などのインストール型のツールは事務所の申告用で専用で使用しているPCにあるので、そこもよかったです)

周りに相談できる専門家の方がいたこと、周りに相談できる友人・スタッフがいたこと

周りに専門家の方がいたので、しかるべき対応を相談できるのは心強かったです。

他の独立してる友人も色々と相談に乗ってくれたので、非常に気持ちが楽になりました。

また、他の従業員もslackのグループチャンネル見ていて、さすがに筆者が悪いとかはないですよ、とはいってくれていた(もちろん従業員なのでそういわざるを得ない部分もあるのは重々理解しています)ので、そのことも含めてよかったです、

まとめ

色々と記載しましたが、こういった事務所運営をしていて自分にすべて責任があるという風に思っています。

何が不満だったのかはわかりませんでしたが、おや?という部分があった時点で指摘していればもっと早く合う合わないとういことがわかったのかもしれませんし、事務所体制や採用も含めて自分が今後改善していかないといけないなと思いました。

もし読んだ方の何かのお役にたちましたら幸いです。

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