公認会計士・税理士の 開業した時のHP(ホームページ)ってどうするの?気を付けるポイント!

開業するときに悩ましいのがHP(ホームページ)です。

私は自分でHPを作ることができたので、自分でレンタルサーバーを借りてWordPressで作成しました。

⇒公認会計士が税理士事務所と合わせて開業した場合に毎月かかる固定費の実態レンタルサーバー)

ただし、HP(ホームページ)を自分で作成することのできる公認会計士・税理士の方はまれだと思います。

そのため、自分が独立してみてHP(ホームページ)を自分で作成することができなかったら、どうするのか?というところも合わせて参考に記載しようと思います。

HP(ホームページ)がいるのかどうか?

まずはそもそものところ、HP(ホームページ)がいるのかどうかという点です。

HP(ホームページ)はあったほうがよい、というかマストに近い

今から独立して自分の公認会計士・税理士として契約をしていくという方は必須だと思います。

HP(ホームページ)で販促的な意味合いで使うということではなく、

公認会計士で業務を受けるにしてもHP(ホームページ)をみて、会社のほうが発注していいか検討したり、稟議などの社内書類を発注する際にもHP(ホームページ)のURLを記載したりすることもあるのかなと思います。

税理士で業務を受ける場合であっても新規のクライアントになりうる方がHPをみるということは普通にあります。

そういった点を踏まえるとHP(ホームページ)がない、という方の場合には、「このご時世にHP(ホームページ)がない公認会計士・税理士ってビジネスを行う上でどうなの?」って見られ方は当然にあるというところです。

損しないように一応で作成しておくというレベルではなく、HP(ホームページ)がないと損をする、というような印象です。

もちろん、かなり前から独立していてすでにクライアントが相当数いる方でHP(ホームページ)をわざわざ作る必要がなく、HP(ホームページ)がなくても業務に困っていないという方もいらっしゃいますので、あくまでこれから独立するのであればというところです。

それでも当然HP(ホームページ)の必要性がない・低い場合もある

それでもHP(ホームページ)が必要がないや必要性が薄い方も当然いらっしゃると思います。

自分だったら、こんなケースであれば、HP(ホームページ)を作らないのかなというところです。

業務委託がメインで他は知り合いからの業務だけでいいというケース

監査法人の非常勤や知り合いからの業務委託などの時給単価の仕事をメインに受けて、それ以外の仕事(税理士の業務やコンサル業務など)を知り合いからの紹介でのみ受けているようなケースでいえば、上記のような点で損はしないのかなと思います。

ただ、知り合いからの紹介であっても税理士の業務やコンサル業務などを依頼したいときにHP(ホームページ)を探す方は多いかと思います。

それでも知り合いからのところで業務を行っていけばいいやというようなケースであれば、必要性が低いのかなと思います。

他のメディアで代替しているケース

それ以外でもFacebookやTwitterを充実させ、個人のブランディングで業務を行っていく方もそちらできちんと情報がでていれば、HPがマストにはならないかなと思います。

(それでもそこまでFacebookやTwitterが充実していて、HP(ホームページ)だけなんでないんだという気もしますが、)

非常勤役員などのみでそもそも自分の契約で仕事を受注することが限定的なケース

定年で監査法人や税理法人などをやめて、顧問や非常勤役員が基本的な業務で他は業務を受けてもそういったつながりの業務のみを受けるようなケースであれば、むしろ作らなくてもよいのかなと思います。

ただし、これは、自分で独立して仕事をしていくんだ!という方ではなく、

独立はするけれども、基本的には定年後に少し仕事ができればという方や子育てをしているママさん公認会計士・税理士の方などのケースなのかなと思います。

HP(ホームページ)をそもそも作るか まとめ

個人的には作らなくてもよいケース(記載したのは自分で思ったケースだけなので、それ以外にもあると思います。)以外の場合には、自分で契約をとる、新規の案件・クライアントを受注していくというような通常の独立ではHP(ホームページ)はあったほうがよいというというか、マストに近いのかなと思います。

実際にHP(ホームページ)を作るにあたって作る方法・気を付けたいポイント

それでは実際にHP(ホームページ)を作るにあたって、作る方法や気を付けたいポイントをまとめたいと思います。

ホームページの目的をきちんと決める!

まずはきちんとHP(ホームページ)を作成する目的を決めることです。

業務の面で最低限、損はしないように事務所情報が記載されて、そこそこきれいなHP(ホームページ)を作りたいのか、

それにプラスして、自分でHP(ホームページ)内にブログを記載して、情報発信をしていきたいのか、

自分の中で特定の分野や業種などでブランディングしていこうという目的があり、HP(ホームページ)もかなりデザイン面でリッチなHP(ホームページ)を作りたいのか、

という点をはじめにイメージだけでも決めておいたほうがよいです。

もちろん事務所情報だけという場合と、ブランディング込みのHP(ホームページ)を作っていくのかという場合では、かなり料金に差がでてきます。

自分の開業資金の予算も含めて、どの水準までやりたいこととお金の面で許容しうるのかという点は絶対に確認しておいたほうがよいです。

自分もHP(ホームページ)を作成の業務を受けているので、独立する公認会計士・税理士の方の実際の依頼や見積もりの依頼を受けます。

その中で、色々とお話しを聞いていると、何もイメージできていなく、結局見積りすら出せないケースがよくあります。

結局HP(ホームページ)の目的が決まっていないと、HP(ホームページ)の作成を開始してもやっぱり追加でブログをつけたり、作成開始後にデザイン変更といって追加料金が発生したりということがないようにしたいところです。

もちろん料金もありますが、せっかくHP(ホームページ)を作ろうと思って作ってみたものの、自分が思っていたものと全然違うものができてしまったということは避けたいところです。

それでは次に実際に依頼する方法とその方法でHP(ホームページ)を作成する際のメリットや気を付けたいポイントなどを紹介します。

①知り合いからの紹介でHP(ホームページ)作成業者に依頼する

すでに周りの独立している公認会計士・税理士の方でHP(ホームページ)を持っているという方に紹介してもらうというのと一つの手段です。

知り合いからの紹介での依頼することのメリット

知り合いからの紹介ですので、きちんと業務を行ってくれる可能性が高いです。

紹介ということもあるので、業務を開始するのに、そのHP(ホームページ)作成業者以外でも知り合いから先にHP(ホームページ)を作る流れや料金など事前に聞けるのもメリットかなと思います。

知り合いからの紹介での依頼する際に気を付けたいこと

次に気を付けたいポイントです。

紹介であれば、成約率が高いので、HP(ホームページ)作成業者もそれなり(あくまで正規料金という意味です。)の作成費用・報酬で見積もる可能性があるので、きちんと同程度の他のHP(ホームページ)作成会社を比較したほうがよいと思います。

紹介ということで色々とオプション的な要素を乗せている可能性もあるので、紹介でとんとんと話が進んでしまい、不要なものにまでお金を払うことがないようにしたほうがよいと思います。

②クラウドソーシングサイトで依頼する

次にHP(ホームページ)の作成する方法としては、クラウドソーシングのサイトを使うという方法です。

クラウドソーシング「ランサーズ」

クラウドソーシング「ランサーズ」


日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

ココナラ

クラウドソーシングの使い方ですが、

  1. クラウドソーシングのサイト(ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなど)に会員登録する(依頼する側で登録)
  2. 依頼する側でHP(ホームページ)の作成依頼と内容、予算を記載して登録する(デザインやページ数、ページ内容はなるべく詳しく記載して書く)
  3. フリーランスの方などのクラウドソーシングに登録されている方が自分の依頼に対して、提案をしてくれる(予算とか依頼内容への対応方法など)
  4. 提案してくれた中から自分がいいなと思う提案者を選択する
  5. 各種クラウドソーシングのサイトの業務の流れに従って、HP(ホームページ)の作業を進めて、支払を完了する(大体、クラウドソーシングのサイトの運営会社に仮払して、業務の開始、開始後はHP(ホームページ)の作成のやり取り、作成完了、完了後にサイト上で検収完了の連絡、支払という流れかなと思います。)

メリット

フリーランスの方や副業の方が多いので、通常のHP(ホームページ)会社にお願いするよりは安く済むことが多いです。

またその方が良い方であれば、今後のクライアントのHP(ホームページ)の作成依頼などの業務で連携できる可能性があります。

気をつけたいポイント

フリーランスの方や副業の方になるので、作成スキルがない方も正直います。

自分もHP(ホームページ)の作成業務などを行っていて、一部をランサーズやクラウドワークスなどで募集してお願いした経験がありますが、いまいちな方は正直いらっしゃいます。

きちんと発注して大丈夫な方かを見極めて依頼する必要があります。

理由がなくあまりにも安すぎるケースなどは注意です。相場が全くわかっていないか、フリーランスでちょっとやってみるかという感じの可能性が高いです。

そのような場合にはいざ業務を進めてみると、放り投げるケースもあります。

もし依頼する場合には、先程書いた通り目的に加えて、どういうホームページをつくるのか(ページのデザイン、ページ数)などはきちんと伝えて、その上で対応可能かどうかは確認しましょう。

その上で対応可能かどうかを聞くと、そういう後でトラブルになりうる方の場合には、だいたいできます、と答えるので、

きちんとその方の作成したホームページやポートフォリオ(作ったHP(ホームページ)の作品集みたいなもの、webサイトで作っていたりします)を見せてもらうようにしましょう。

見せてもらうだけではなく、きちんと何を作ったのか(その方が全部作ったのか)という点も確認した方がよいです。

HP(ホームページ)といっても裏のプログラムのみを作成してデザインが不得意であったり、デザイン面の方は得意だけど、HP(ホームページ)の設置や設定などが不得意というケースもあるので、

その方が初期の導入から一通りHP(ホームページ)を作ることができる方は確認するようにしましょう。

③無料・有料のHP(ホームページ)作成サービスやブログで自作する

自分で作ってしまう方法です。

サイトを簡単に作成できるWIXやJIMDOなどのサービスを利用する方法です。

流れとしては、

  1. サービスにアドレスなどを登録する
  2. プランを設定する(無料・有料)
  3. デザインなどそのサービスの作成方法に従って作成していく

という感じです。

web上でポチポチ触って、入力したいところに入力をしていけば、結構簡単にホームページが出来上がると思います。

メリット

安く済むことが一番のメリットかなと思います。

有料プランを使ったとしてもクラウドソーシングを利用するよりも全然安いと思います。

簡単かつ低価格でHP(ホームページ)をつくるならこの方法がよいかと思います。

気をつけたいポイント

HP(ホームページ)作成サービスを利用してもデザインが洗練されたものが出来上がるわけではないので、かっこいいHP(ホームページ)を作りたい!という方には向かないと思います。

記事執筆時点での情報になりますので、無料プランでもデザイン面が良くなっている可能性や有料プランにするとカスタマイズの幅が増えるなどの点で改善されている可能性はあります。

印象としては、あくまでとりあえず低価格でデザイン面がいまいちでもHPが欲しい方向けです。

その他

ブログもやりたい方には無料のブログサービスで事務所案内を作るという手もあります。

ブログのほうがデザイン面ではきれいな可能性があると思います。

事務所案内をフッターに入れて、ブログを書きつつ、事務所のHP(ホームページ)とするイメージです。

ただしブログの場合にはブログサービスの広告などが入ったり、ある程度の規模の会社の内部審査(稟議書など)にブログのURLが入ってしまうので、その点は要注意です。

④自分でwordpressなどでHP(ホームページ)を作成する

最後は自分で作成する方法で、きちんとHPを自分で作ってしまう方法です。

私はたまたまこういった知識があったので、この方法で作成しました。

メリット

自分で作る分、コスト面でも安く済みますし、デザイン面をカスタマイズが色々とできます。

コスト面ではドメイン(HP(ホームページ)のアドレス)とレンタルサーバーが必要になってくるので、ドメイン年3,000円程度+サーバー月1,000円程度のところかなと思います。

気をつけるポイント

ただし、自分で作るまでの勉強や知識の取得は必須になってきますので、その時間が確保できるか、また途中で挫折するリスクもあります。

自分がHP(ホームページ)を作成することができない場合で、今開業当初でHP(ホームページ)をつくるとしたら、どれを選ぶのか

自分が今もし開業当初で、HP(ホームページ)の知識がないという状態なら、

まず前提としてどんなHP(ホーム)そこそこ綺麗な事務所概要がわかるHP(ホームページ)を作ると思います。

目的としては、事務所のHP(ホームページ)があることはもちろんです。

加えて、クライアントや会社の方がみて事務所あるよね、とわかって、いかにも個人で作りました、無料サービスで作りました感によって、業務の受注がなくなるということは最低でも避けるということもあります。

そのため、③のHP(ホームページ)作成サービスは使わないと思います。

無料でも工夫や有料プランで綺麗に、というのも考えられなくはないのでないのですが、仮にそれを自分でやってみて、やっぱりダメだったとなったときの時間がもったいないかなと思います。

独立前に時間に余力があれば、やってみてもよいかもしれません。

③を除外した上で、④も一旦は除外すると思います。

今のご時世的にクライアントも含めてHP(ホームページ)などの情報発信などは必要だと思いますので、ゆくゆくは自分である程度知識として持っていたり、少し自分でもいじることのできるということは必要だと思います。

ただしその時間を考えると、知識がない状態で開業当初にその勉強やHP(ホームページ)を作成する時間よりも営業だったり、自分の業務を回す時間にあてていくのが優先かなと思います。

独立前に時間があるという場合には、ありだと思います。

もし時間があるのでしたら、③ではなく、④でHP(ホームページ)の作成などをやった方が良いです。

③だとそのwebサービスでしか、使えない知識となりますが、④だと自分でブログを追加したりHP(ホームページ)を修正することができますので④の方がよいかと思います。

そして、①②のどちらかですが、①で予算10万円くらいで一通り作成してくれて、月間保守なし、②でも同条件で探してみる、

という形で並行して探して、マッチする方がいればその方に依頼するということになるかと思います。

ただし①、②であっても月間保守なしで、自分でサーバー、ドメインは契約するというのがよいと思います。

月間保守があると、月5,000円〜10,000円くらいは最低でも取られますが、自分でサーバーを借りても月1,000円くらい、ドメインも年3,000円くらいになりますので、安いですし、

いざ自分でやってみようというときに、HP(ホームページ)制作会社のサーバーから、自分のレンタルサーバーに移管するとなると手間ですし、ドメインも紐付けの設定が必要です。

予算は10万円くらいでと記載しましたが、かなり格安だと思いますので、色々と探しているうちにきちんと作業してもらえるという判断ができれば20万円くらいの範囲でお願いすることになるかなと思います。

そして、時間を見つけてHP(ホームページ)作成やwordpress(ホームページの作成ツール)を勉強していき、自分でもブログや情報発信ができるように、HP(ホームページ)の修正ができるという状態にしていく

という感じになるのかなと思います。

まとめ

HP(ホームページ)をつくるかどうかという点については、これから独立して自分の事務所で業務をとっていく方には基本的に必須だと思います。

その上でどこに依頼するのか自分で作成するのか、という点については、自分だったらという点も記載しましたが、その方の状況によって変わってくるところです。

いずれにしても予算の兼ね合いがありつつも、依頼したが失敗して時間とお金を無駄にしてしまった、自分で作成したけど完成できなかった、という事態は避けるべきといえます。

そのためにもHP(ホームページ)をどういう目的でつくるか、その上でどんなデザインにするのかページ数をどれくらいにするか、などの点は考えておいたほうがよいです。

これから独立を検討されている方の参考になれば幸いです。

1 COMMENT

公認会計士が税理士事務所と合わせて開業した場合に毎月かかる固定費の実態 | 独立公認会計士・税理士ブログ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です