監査法人の非常勤バイトの探し方と時給単価

公認会計士の方だと監査法人の非常勤バイトをやりながら、独立される方が多いです。

いざ独立するときに、自分の生活費や万が一他の業務が失敗したら、ということで最初に非常勤バイトを始める方も多いのかなと思います。

どうやって探すのか、また、実際にやる場合に、どれくらいの時給単価が見込まれるのかを記載していきます。

監査法人の非常勤バイトって?

まず監査法人の非常勤バイトがどういったものかを紹介します。

監査法人で業務委託契約・契約社員のような形で働いて、時給単価~円のようなアルバイトの報酬形態で業務を受けて、報酬を得るものです。

勤務形態は色々です。

契約社員のようにほぼフルタイムで働くケースもあれば、繁忙期(3月後半~5月中旬)と四半期がメインでそれ以外はほとんど仕事がないケース(特定の監査チームのアサイン)もあるのかなと思います。

独立している公認会計士の方の間では、「監査法人の非常勤」、「非常勤のバイト」とかいったりします。

税理士事務所を構えながら独立当初で仕事が少ない方が自分の報酬の補填に使ったり、自分の税理士事務所などの業務はスタッフが基本的に回していて、それ以外にプラスで報酬を得るために、「監査法人の非常勤バイト」をしている方などがいらっしゃいます。

監査法人の非常勤バイトの探し方

私や他の独立公認会計士の方がどのような監査法人の非常勤のバイトを探しているのかをご紹介します。

①以前勤務していた監査法人で非常勤のバイトをする

これが多いのかなと思いますが、もともと勤務していたことのある監査法人で非常勤バイトを募集していれば、そこで非常勤バイトをやるというような感じです。

独立しますって話を周りの公認会計士・税理士の方とすると「非常勤やったら?最初は非常勤バイトするの?」という話になることも多いのかなと思います。

メリット

・自分の勤務経験のある監査法人のため、監査ツールなどの使用したり、PCも今までのものが使えて業務がやりやすい

もともと勤務していたところなので、色々と勝手がわかっている状態で仕事がやりやすいというのがメリットだと思います。

一からやり方とかを覚えなくてもよいというのは非常勤バイトでやるぶんには楽だと思います。

知っている人と仕事をする可能性があるため、自分の仕事のことをきちんと話しておけば融通がきく場合がある(もちろん非常勤バイトの業務をきちんとやったうえです。)

デメリット

・結局もともと勤務していたところで働くので、常勤(正社員)に戻らないかという話がくる、もとも勤務していて監査法人側も業務がやりやすいので非常勤の業務を増えていく可能性もある

よくも悪くもこういうのはあるのかなと思います。

もともと働いたところで非常勤バイトをやるわけですから、フルタイムで働いていたところから非常勤バイトになるので、監査法人で働いている人からすれば、短くなったな、できるのだからもうちょっと業務をお願いしたいなという感覚は当然あると思います。

ただし、自分も独立しているので、自分の営業活動や自分の仕事があるわけで、逆に知っているからこその業務や人間関係の調整が出てくる可能性もあると思います。

②知り合いの方から非常勤バイトを紹介してもらう

これも多いケースだと思います。

独立した方から話を聞いたりしていると紹介しようか?という話になったり、色々といざ独立するという際に知り合いから話を受けたりするケースもあるのかなと思います。

メリット

事前に色々と状況を聞ける

知り合いの方との関係によるとは思いますが、事前に色々と非常勤バイトの状況など聞けるので、報酬の条件やその監査法人の雰囲気を聞けるのはメリットです。

デメリット

紹介してくれた関係と非常勤バイトの監査法人との関係がでてくる

紹介ということもあるので、アサイン日数や自分の業務が増えてきて、その監査法人から自分の業務のみにシフトする際に、紹介の関係性によっては、日数を減らしづらい、非常勤バイトをやめづらいケースもある

③JICPA Career Naviの求人で非常勤バイトを探す

JICPA Carrer Naviで非常勤バイトの業務の募集も出ていますので、そこで探すのも一つの手段です。

通常の転職サイトや求人サイトでも募集がでていないわけではないのですが、JICPA Carre Naviのほうが求人がある印象です(記事執筆時点)。

https://career.jicpa.or.jp/

メリット

いくつか選択肢の中から選択することができる

基本的に以前勤務していた監査法人、紹介してもらった監査法人となると選択肢が非常に狭くなっています。

JICPA Career Naviの場合には、求人がいくつかあるので、報酬面や勤務にっすなどの条件で比較することができます。

以前勤務していた監査法人や紹介での非常勤バイトと異なり、ビジネスライクに勤務できる

以前勤務していた監査法人や紹介での非常勤バイトだと、以前の勤務していた際の人間関係や紹介してくれた方との関係などがないので、

自分の業務が増えてやめたいときや別途業務の対応しなければならないときにビジネスライクに、監査法人と調整できるかなと思います。

もちろん以前勤務していた監査法人や紹介での非常勤バイトにしても、どちらでも人間関係次第かと思いますが、新しい第三者との関係や対監査法人(会社)との関係、かつ、入り方が非常勤バイトでの勤務という形になるので、ある程度ビジネスライクに勤務できるのかなと思います。

デメリット

非常勤勤務の求人が多数あるわけではない

他の通常の求人サイトに比べると監査法人の非常勤バイトの求人は多いですが、それでも非常勤の求人が自分で条件にあるところを色々と選べるというレベルで多数掲載されているわけではありません。

独立準備の段階からJICPA Career Naviの求人をみておいて、自分の条件に合いそうなところがあれば、応募していきつつ、という形である程度探したり、求人を待つ時間があったほうがよいかと思います。

採用面談など通常の転職に近いこともやる必要がある

以前の勤務先や紹介で非常勤バイトになる場合には、スムーズにできるケースが多いです。

ただし、求人からの募集になると、当然書類審査や面接がありますので、履歴書や職務経歴書の作成や面接できちんと応募理由などを説明する必要があります。

(もちろん通常の転職に比べると、書類審査や面接などが厳しいわけではないと思います。)

条件面でいいところばかりではない

求人を以前にみた印象では、条件面ではそこまでよいとはいえない求人も多かったです。

応募する際には、きちんと条件面は確認して応募したほうがよいと思います。

私は結局どういった経緯で非常勤バイトをしているか

私は大手監査法人に勤務していたのですが、大手監査法人では以前の部署が人が足りていなく、以前の人間関係に縛られることが目に見えていたので、以前の勤務先で非常勤バイトをすることは、選択肢から除外していました。

人間関係というのは、結局非常勤バイトといえど、

常勤に近しい(残業を含む)働き方になる可能性がある、

常勤に切り替えてくれという話が何度もくる、

割り切って非常勤バイトとして契約の時間通りに働こうとしてももともとの人間関係があって、知っているメンバーが忙しくしている中、帰るのがきまずくなりそう、

という意味合いです。

そのため、②知り合いの方から非常勤バイトを紹介してもらう、③JICPA Career Naviの求人で非常勤バイトを探すで検討しました。

なるべく自分の業務をきちんと増やして、非常勤バイトは脱出したいと思っていたので、やるならビジネスライクでやりたいと思っていて、③で探していました。

③で条件面など色々と調べて応募しようかと思っているところもあったのですが、その中で②の形ですでに独立している先輩から声をかけていただきました。

その際に内容を聞くと、報酬や勤務日数面で条件に合いそうだったので、その声をかけていただいた監査法人で非常勤バイトをすることにしました。

ちなみに大手監査法人ではなく、中小の監査法人で非常勤バイトしています。

非常勤バイトの時給単価はどれくらい?

ネットで調べると色々とでていますが、自分の感覚では大手監査法人で大体5,000円~/時というところかなと思います。

中小監査法人だともう少し時給単価が高いことが多いかなと思います。

JICPA Carrer Naviだと時給単価が5,000円~/時と下回っているケースがあるので、その場合には少し安めの設定かなと思います。

もちろん報酬面だけではなく、勤務面の条件もありますので、常勤に近しい=時給単価が高い、非常勤で日数が少ない=時給が安いというケースもあります。

そのため、5,000円~/時をベースとしつつ、勤務面の条件なども合わせて自分の希望する条件に合致しているかで探していくのがよいかと思います。

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