公認会計士・税理士が独立に失敗するってどんなケースなのか、実際に独立に失敗したときってどうなるのかを記載していきます。
公認会計士・税理士の独立の失敗とは?
まずは公認会計士・税理士が独立で失敗する場合ってどんなケースなのかをまとめます。
自分が食べていけないレベルで運営してしまう
間違いなく失敗というのは、これを指していると思います。
家賃や人件費などの固定費が高くて、自分の生活費が残らないとか、売上が思った以上にあげられず、自分の生活費に足りないというケースです。
自分の直接の知り合いでこのケースに該当する方はみたことありませんが、税理士単独で開業された方で生活費ギリギリで、って話は聞かなくもないかなー、、くらいのところという感じかなと思います。
公認会計士の方の場合には、税理士の業務が全然うまくいかず、赤字で、その分や足りない生活費を稼ぐために監査法人の非常勤や知り合いの業務委託とかをやっている方はそれなりにいる印象です。
公認会計士の方の場合で、それ以外でも生活水準が高くて、生活費のために監査法人の非常勤や知り合いの業務委託ばっかりで自分の業務が増えていかない方もそれなりにいる印象です。
自分の思っていた独立と違っていたケース
独立するまでに自分の思い描いていた独立と違うことが多いなと思って、独立から企業(監査法人や税理士法人を含みます)に転職するケースです。
やっぱり独立といえども、営業であったり自分の事務所の事務だったり、色々とやりたいと思っていないことでもやらなければならないことってあったりすると思います。
そこが苦痛に感じてしまう、、クライアントワークであっても自分のやりたかったことと違うことばかりの仕事が増えていき、独立は思っていたのとは違っていたという場合には、独立をやめてしまうことがあるようです。
これを失敗というかどうかでいえば失敗ではないかとは思いますが、独立をやめてしまったというケースという意味で記載しています。
独立で失敗したくないという場合
今自分が独立していて、失敗のリスクを減らすということでやっておいたほうがよいことを記載します。
(独立時に貯金しておくというのは、もちろんですが、ここでは直接的な内容を記載します。)
固定費をちゃんと考える
まず当たり前ですが、固定費をきちんと見積もっておくことです。
特に事務所をレンタルオフィスなどではなく、通常の賃貸事務所を借りる場合には、水道光熱費やネット、電話代を含めて、毎月のコストとして、結構な負担になってくると思いますので、それに見合った売上が見込まれるかなどの点は要検討です。
自分の生活費を見直しておく
ここは絶対に一度見直しておいたほうがよいです。
どのような仕事をしていくか、ということもありますが、監査法人や税理士法人に勤務していたときのように毎月定額の給料が振り込まれるわけではありません。
よく見かけるのが、今の生活水準の生活費の維持と固定費が高くて、監査法人の非常勤勤務と知り合いの業務委託ばかりで、自分の仕事の業務が増えていかないというケースです。
失敗のリスクを減らしたいということであれば、独立前に一度自分の生活費についても見直しておいたほうがよいです。
賃貸なら引っ越しも一つの手段ですし、不要な保険の契約がないか、携帯を格安simに変えるなど、失敗のリスクをなるべく減らしたいという方はきちんと自分の生活費の把握と、削れる固定費を削っておくというのが大事だと思います。
売上の見込みを立てておく
売上の見込みを立てておくのも大事なことです。
税理士事務所から独立された方はクライアントを一部そのまま自分の事務所にきてくれる可能性がある(もちろん元の税理士事務所との関係ありきのお話です。)とか、
以前仕事したことある方から業務を受けれそう、とか、
生活費・固定費に足りない部分はこれくらいの金額の範囲で業務委託で受けようとか、
固定費や生活費を支払うことができるのか、見込みを立てておくのも一つです。
ただし、なかなか独立当初で自分が直接受注できる見込みの売上だけで、生活費・固定費が回収できるって方は少ないと思いますので、検討可能なものがあるであれば、それも含めて検討しておく、という形です。
借入金を使うかも検討する
次に借入金を借りるかどうかというのも一つの手段です。
税理士の方で、創業の売上の見込みをきちんと資料にまとめて、借入金を借りて、独立された方がいらっしゃいました。
その方の話では、借入金自体は悪いことではないし、きちんと見込みを立てて、達成可能だと思っていたから、大丈夫だったということをおっしゃっていました。
独立資金で貯金もあると思いますが、貯金は生活費に回して、固定費については、借入金でまずは回していくという手段もあります。
もちろん借入金になるので、なんとしても失敗のリスクを排除したいという方の場合には、自宅やレンタルオフィスでスモールビジネスでスタートしていくという方法になってくるのかなと思います。
私も借入金自体は悪いことではないと思いますし、借入金を使ってビジネスを成功させている税理士、公認会計士の方もたくさんいらっしゃいますので、その点は検討してもよいかと思います。
万が一失敗してしまったら?
万が一ですが、失敗してしまったときどうするのか、という点です。
その失敗の内容にもよりますが、基本的に公認会計士・税理士で独立して失敗しても転職できることがほとんどだと思います。
監査法人にいる際でも独立やめて転職してきたもいらっしゃいましたし、転職市場でいい条件のところを選り好みしたりしなければ、働く先がないということにはならないのかなと思います。
ただし年齢が高くなってくると一般論として、転職がしづらくなってくるのは間違いないので、自分の年齢やキャリアも考えておく必要があります。
それでも一般的な独立や起業に比べると、万が一失敗というケースであってもその後のリスクは低いと思います。
ですので、独立して自分のやりたいことをやってみたいという方はぜひチャレンジしてみたほうがよいと思います!